■ 内視鏡センターの特徴
内視鏡は消化管の病気のスクリーニングや精査、良性の腫瘍や癌の治療、消化管出血の止血、胆石の治療など広く使用されています。 当院では内視鏡の件数は年々増加傾向で2008年以降、約10000件以上の実績となっております。
●内視鏡実績
■NBI(Narrow Band Imaging:狭帯域光観察)システムを導入
診断能の向上を目的にNBI(Narrow Band Imaging:狭帯域光観察)システムを導入しました。NBIは通常観察では発見が困難な病変を見つけたり、癌の深さや範囲の詳細な診断が可能です。長期にわたり喫煙や多量の飲酒を続ける事は食道癌や咽頭、喉頭の癌の危険因子と言われていますが、この部位の癌を早期に発見することは難しくNBIで観察することで発見の精度が上がります。当院では対象となる患者様や健診受検者様にはNBIを併用した内視鏡検査を行っております。

左は通常の内視鏡で見た画像、左はNBIで見た画像、病変部がはっきりと分かる
■内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)への取り組み
治療内視鏡においては、最近マスメディアでも話題になっているESD(EndoscopiSubmucosalDissection:内視鏡的粘膜下層剥離術)を導入し積極的に行っています。消化管の構造は、表面に粘膜があり、その下に筋(肉)層があり粘膜と筋層の間に粘膜下層と呼ばれるところがあり ます。 多くの良性腫瘍(ポリープ)や癌は粘膜より発生します。病変周囲を切開し粘膜下層で病変を剥離し切除します。ESDは良性の腫瘍や早期の癌では手術と全く同じ治療効果が得られます。消化管の粘膜だけ切除し、下の筋層はそのまま残すため術後の回復は早く、二三日で食事も開始でき、消化管の機能異常を残すことは殆どありません。治療後は以前と全く同じ生活がおくれます。
■画像デジタルファイリングシステム
画像デジタルファイリングシステムを更新しました。以前よりデジタルファイリングシステムを導入し、効率化、省力化、教育への利用を行っていましたが、今回、更新にあたり以前の静止画に加えて動画のファイリングシステムを全国に先駆けて導入しました。以前の静止画のファイリングでは、せっかくハイビジョン画像で得られた質の高い情報も完全に残すことは困難でした。動画は静止画に比べてはるかに多くの情報を保存、伝達することができます。軽微な色調の変化や微細な構造の変化も余すことなく保存できます。この情報は病診連携、病病連携にも大いに役立ちます。さらに後進の教育には大きな力を発揮するものと考えます。
■洗 浄
感染管理において処置具をディスポ化することをはじめ、スコープは早くから一検査終了毎に洗浄・消毒をおこなってきました。現在5台の洗浄器をフル活用し、洗浄・消毒を行っています。過酢酸は、高レベル消毒が可能な上に環境にもやさしく理想的な消毒薬剤です。より安全な内視鏡を提供できるように日ごろより心がけています。今後も最先端の機器、技術を積極的に導入し質の高い検査、治療を提供できるよう努力いたします。

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