生理検査科

生理検査科では、超音波検査(心臓、頸動脈)、心電図、ホルター心電図、AT-Patch(7日間心電図、肺機能検査、呼気NO測定、終夜睡眠ポリグラフ検査(簡易:SAS,精密PSG)、眼底(無散瞳)、眼圧(非接触)、聴力(気導)の検査を行っています。
患者さんの不安を少しでも早く軽減できるよう、検査から結果報告までの迅速化に努めています。終夜睡眠ポリグラフ検査、ホルター心電図、AT-Patch(7日間心電図)を除く生理検査は診察当日に検査を実施し、可能な限り速やかに結果を医師へ報告しています。
また、ホルター心電図検査、AT-Patch(7日間心電図),SAS検査は当院で解析しております。装着終了後すみやかに解析を行い、結果を報告できる体制を整えています。
正確性を最優先としながら、検査の流れや解析体制を工夫することで、
**「正確な検査結果を、より早く」**お届けできるよう、日々改善に取り組んでいます。
なお、病診連携による検査予約は地域連携室が対応し、企業からの検査予約は予防医学課にて承っております。

超音波検査(エコー検査) [ GE Vivid E90 ]

頸動脈エコー検査

超音波を使って、首の動脈の状態を調べる非侵襲的(痛みなく、被爆ない)検査です。
頸動脈は心臓から脳へ血液を送る重要な血管であり、ここに血流障害やの動脈硬化(血管がが硬く、狭く、もろくなること)があると、脳梗塞などの重篤な病気のリスクが高まります。エコー検査では、血管の壁の厚さや血流の速さ、プラーク(血管の壁に悪玉コレステロール(LDL)や免疫細胞などが蓄積してできたコブ状の沈着物(粥腫:じゅくしゅ)のこと)の有無をリアルタイムで評価します。また、全身の動脈硬化の進み具合を推定することができる検査です。
検査はベットに横になって行い、所要時間は10-15分程度で痛みはありません。

心エコー検査
超音波を使って、心臓の動きや形、血液の流れを調べる検査です。放射線は使用しないため、身体への負担が少なく、安心してうけていただけます。
この検査では心臓の大きさや動き、弁の状態を確認し、心不全、心臓弁膜症、心筋症、虚血性心疾患などの診断や経過観察に役立てます。
検査はベットに横になって行い、所要時間は20-30分程度で痛みはありません。

7日間心電図検査[ AT-Patch:日本ライフラインATsens社製パッチ型心電図レコーダー ]

最大1週間程度連続で心電図を記録可能なので、24時間記録のホルター心電図では捉えにくい頻度の低い不整脈の診断に有効です。小型・軽量で肌に貼るタイプの使い捨て心電図モニターで、従来型のホルター心電図より小さく目立たず、シャワーも可能です。発作性の不整脈(心房細動など)の診断や治療後の評価に用いられ、患者の負担軽減と検査精度向上に貢献します。

ホルター心電図検査 [ 日本光電 RAC-5103 ]

胸部に5つ電極を装着して、記録器を携帯し、約24時間分の心電図を連続で記録する検査です。安静時心電図では捉えにくい動悸・胸痛・めまいなどの症状と心電図の変化の関係性を確認します

安静時心電図検査 [日本光電 ECG3350]

心臓が拍動する際に発生する微弱な電気信号を体の表面から捉え、波形として記録・可視化する検査で、不整脈、心筋梗塞、狭心症、心肥大などの心臓の状態を診断するために使われ、心臓のポンプ機能やリズムの異常を把握できます。

動脈硬化検査(ABI・PWV) [ オムロンコーリン form PWV/ABI ]

足首と腕の血圧比(ABI)と心臓の拍動が手足に伝わる速さ(PWV)を同時に測定します。動脈硬化の程度(血管の詰まり具合や硬さ)を数値で評価する検査です。
ABI(足関節上腕血圧比):健康な人は足首の血圧が腕より高いですが、詰まりがあると低くなるため、その比率で評価します。
PWV(脈波伝播速度):心臓の拍動(脈波)が血管を通って足首まで伝わる速さを測ります。 血管が硬いほど脈波は速く伝わるため、血管の硬さ(血管年齢)の指標となります。 ベッドに仰向けに寝て、両腕と足首に血圧計カフを巻き、両手、両足の血圧を同時に測定します。所要時間は10-15分程度です。

肺機能検査 [ チェスト DISCOM51 ]

息を吸ったり吐いたりして肺の大きさ(肺活量)や息の吐き出しにくさ(一秒間で呼出できる息の量)などを測定し、拘束性障害(肺容積が少なくなる疾患)及び閉塞性障害(気道が狭くなり気流制限が生じる疾患)の検出や重症度評価、治療効果の確認、手術前の安全性評価などを行う検査です。
マウスピースをくわえて「大きく吸って吐く」「勢いよく吐く」といった指示に従って協力して行う検査で、年齢・性別・身長から算出される予測値と比較して評価されます

呼気一酸化窒素ガス分析検査[チェスト NIOX VERO ]

呼気NO検査(FeNO検査)は、吐く息に含まれる一酸化窒素(NO)の濃度を測り、気道のアレルギー性炎症(喘息など)の有無や程度を数値で評価します。
長引く咳(3週間以上など)、夜中や明け方に咳で目が覚めるなどの症状がある方に喘息かどうか客観的に評価する検査です。
マウスピースをくわえて一定の速さで息を吐くだけで、痛みなく短時間でできる検査です。
検査を受ける際の注意点
検査前2時間は、ほうれん草などの硝酸塩を多く含む葉物野菜の摂取、飲食、喫煙を控える。
喫煙: 喫煙者は数値が低く出るため申告が必要。
その他: 激しい運動後やアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎があると数値に影響する場合がある。

終夜睡眠ポリグラフ検査 簡易[ SAS検査:日本光電SAS2200]

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome: SAS)の可能性や重症度を調べるための検査です。
指や鼻にセンサーをつけ、睡眠中の血中酸素濃度や呼吸状態を記録します。

 

終夜睡眠ポリグラフ検査 精密[ PSG検査: スリーププロファイラーPSG2]

睡眠時無呼吸症候群(SAS)などの睡眠障害を診断するための精密検査です。
脳波、呼吸、心電図、血中酸素濃度などを1晩かけて記録し、睡眠の質と状態を詳細に評価します。検査は通常1泊入院して行われ、センサー装着時に痛みはなく、寝返りやトイレも可能で、睡眠中の無呼吸や体の動きを客観的に分析します。
PSG検査でわかること

眼底検査 [ Canon CR-AF]

眼球の奥にある網膜、視神経、血管などの状態を眼底カメラやレンズで観察する検査で、目の病気だけでなく、高血圧、糖尿病、動脈硬化といった全身の生活習慣病の早期発見に繋がる重要な検査です。緑内障、糖尿病網膜症、黄斑変性などの失明原因となる病気の早期発見・進行度チェックに役立ちます。 糖尿病網膜症や緑内障のように、自覚症状がないまま進行し、気づいた時には手遅れになる病気が多いため、定期的な検査が推奨されます。
検査方法眼底カメラで眼底(目の奥)の写真を撮影します。
瞳孔を広げる散瞳薬(さんどうやく)を使う場合があり、その場合は数時間、車の運転などができなくなることがあります。
検査は痛みはなく、基本的にコンタクトレンズは外しての検査となります。(ソフトコンタクトレンズについては、検査時に担当技師とご相談下さい。)

 

眼圧検査 [ Canon TX-10 ]

眼圧検査は、空気を目に吹きつけ、眼球の硬さ(眼圧)を測定する検査で、主に緑内障の早期発見に重要です。眼圧の数値だけで緑内障と断定はできず、眼底検査など他の検査と合わせて総合的に判断されます。(眼圧は1日の中でも変動し、早朝に高い傾向)
検査は「プシュッ」と空気が当たりますが、痛みはなく、目に優しい。 短時間で、結果もすぐに出る。コンタクトレンズは外す必要があります。

聴力検査 [ リオン AA-77A ](オージーメーター 1000Hz / 4000Hz)

音の聞こえ方(音の大きさや高さ)を測定し、聴覚の状態や難聴の有無・種類・程度を調べる検査です。どのくらいの音量で聞こえるかを周波数(Hz)ごとに評価します。