消化器外科は、食道から肛門までの消化管や、肝・胆・膵等の腹部疾患に対しての手術を柱に診療を行っています。中でも、胃がんや大腸がんをはじめとする消化器がんの手術は、開腹手術あるいは、腹腔鏡下手術を患者さまの状態や進行度に応じた最善の方法で取り組んでおり、学会のガイドラインに基づいた質の高い医療の提供を基本としています。

消化器疾患の専門チームによる最善の治療法を検討

当院では、消化器疾患に対する診療を専門的に取り扱っており、消化器疾患の専門チームとして消化器内科と消化器外科が密に連携しながら診療を行っております。特に、当院の柱の一つである「消化器内視鏡センター」では、胃と大腸を中心に内視鏡検査を数多く実施しており、その数は年間13,000例を超え県内トップクラスの実績となりました。

一般的には、消化器内科の専門医が主に担当していますが当院では消化器外科も積極的に携わり、内科・外科が合同で症例検討を行い患者さまにとって最善の治療法を検討しています。これにより、症例によっては内視鏡を用いた治療(内視鏡的粘膜切除術・内視鏡的粘膜下層剥離術)も検討し、内科・外科の共通した治療方針で患者さまの治療に取り組みます。

 

[画像]腹腔鏡・内視鏡合同胃局所切除術
(Laparoscopy Endoscopy Cooperative Surgery; LECS

消化器疾患の専門チームによる最善の治療法を検討

手術治療について

当院の消化器外科の手術治療は、がんに対する治療が中心となり、なかでも胃がん・大腸が最も多く大腸がんにいたっては年々増加傾向にあり、今後もさらに増加するとの予測データも出ています。その他にも、食道、肝臓、膵臓等の消化器官に関するがん治療や、化学療法も行います。また、がん以外の良性疾患(胆のう炎、虫垂炎、ヘルニア等)の手術も行っており、いわゆる「お腹の中の専門医」としてお気軽にご相談ください。

手術治療が必要な患者さまへは、病状や病態、手術法など各種治療方針についてご家族も同様に十分なインフォームドコンセントが得られたうえで治療を受けていただきます。また、手術前後を含めた入院治療の経過については、疾患別にクリニカルパスを作成し計画的に治療が進められるように取り組んでいます。

クリニカルパスについて

クリニカルパスとは、病気ごとに治療や検査のスケジュールを標準的に組み立てられた『治療計画書』です。このクリニカルパスには、入院してから行う治療や検査等に関する予定が1日ごとに書かれており、患者さまが退院するまでの入院生活を把握することができます。入院生活の予定を把握することは、退院までの目標がはっきりするため、「どんな検査をするの?」、「いつからご飯が食べられるの?」、「いつになったら退院できるの?」等の入院生活に対する不安や疑問を解消することができ、患者さま自身が目標を持って治療に専念することができます。また、クリニカルパスは、患者さまだけでなく医師・看護師をはじめとする全ての医療スタッフも同じく活用しますので、手術や検査の実施だけでなく患者さまの状態や経過の把握もスタッフ全員が共有することができます。いわゆる、『より効率的なチーム医療』が提供できるツールとして当院でも適応疾患の拡大に取り組んでいます。

※クリニカルパスの内容は病気の種類に応じた標準的な治療計画ですが、治療を進めるうえで患者さまの状態により治療内容や経過が異なる場合もあります。

クリニカルパスについて