消化器内視鏡センター

消化器内視鏡センター GI Endoscopic Center

”苦しくない”内視鏡検査

内視鏡は消化管の病気のスクリーニングや精査、
良性の腫瘍やがんの治療、消化管出血の止血、胆石の治療など広く使用されています。
当院では年間の内視鏡件数が2019年に14,000件を超えました。

内視鏡センターの特徴

最新の内視鏡システムを導入 OLYMPUS EVIS X1

2020年11月、滋賀県内で初となる内視鏡システムを導入しました。
新たなテクノロジーが詰まった最新システムの導入により、検査・診断、処置までそれぞれのステップにおいて内視鏡診療の質をさらに向上させることができます。

内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)への取り組み

治療内視鏡においては、最近マスメディアでも話題になっているESD(Endoscopi Submucosal Dissection:内視鏡的粘膜下層剥離術)を導入し積極的に行っています。
消化管の構造は、表面に粘膜があり、その下に筋(肉)層があり粘膜と筋層の間に粘膜下層と呼ばれるところがあります。
多くの良性腫瘍(ポリープ)やがんは粘膜から発生します。
病変周囲を切開し粘膜下層で病変を剥離し切除します。
ESDは良性の腫瘍や早期のがんでは手術と全く同じ治療効果が得られます。
消化管の粘膜だけを切除し、下の筋層はそのまま残すため術後の回復は早く、2~3日で食事も開始でき、消化管の機能異常を残すことは殆どありません。
治療後は以前と全く同じ生活がおくれます。
詳しくは、「内視鏡を使った新しい胃がんの治療法」をご覧ください。

画像デジタルファイリングシステム

当院では、静止画に加えて動画のファイリングシステムを全国に先駆けて導入しました。
内視鏡ファイリングシステムと電子カルテを連携してデジタル管理をすることにより、患者様一人ひとりの診療データを過去から現在まで蓄積し迅速に比較検討できますので、より精度の高い治療・予防医学につなげることができます。

洗浄

近年、内視鏡機器の洗浄消毒に関するガイドラインをきちんと遵守し、内視鏡の洗浄・消毒の 「質」の保証として「洗浄履歴管理」が推奨されてきています。
当院ではタブレットやIT機器を使用してデジタルにて洗浄履歴管理を行っております。
この洗浄履歴管理をデジタルで行うことで、「いつ」「誰に使った」「どの内視鏡スコープを」「どのスタッフが洗浄し」「どの洗浄機で」「洗浄液の濃度は適切だったか」 などが即座に履歴として確認することができます。
履歴管理の主たる目的は、未知の感染症などの感染問題が起こった場合に、履歴を遡ってその時に誰がどこでどんなことをしていたかを明確にすることができるという事です。
また、年1回培養検査を行い、内視鏡の洗浄・消毒・保管の質の保証を行っています。

患者さん各人のバーコードを電子カルテより発行し、バーコードリーダで「スタッフ」「患者さん」「内視鏡スコープ」「洗浄機」を全て一致させて読み込み、 タブレット転送して保存・管理を行っております。

消化器内視鏡センターの研修・見学について

消化器内視鏡センターでは、卒後3年以降の医師免許取得者に対し、研修・見学を随時行っています。お気軽にお問い合わせください。

対象者
卒後3年以降
持参していただくもの
医師免許・履歴書